京都でまちを創り続けて50年|フラットエージェンシー創業者の半生|創業者図鑑

執筆者 : すずき すい

今回は京都の不動産会社、フラットエージェンシー創業者、吉田光一氏の半生を振り返っていきます。

 

============= ▼半生を振り返る▼ =============

 

①#誕生 #幼少期

1950年、神奈川県生まれ。3人姉妹の中で初の男として誕生し、「ピカイチ」になってほしいとの願いから「光一」と命名。

中学1年で父を失い、女系家族の中で唯一の男として頼りにされ、たくましく成長する。

②#青年期

小説の影響を受け、海外放浪の旅へ。そこで自身の無知を痛感。日本の素晴らしさと日本人としての誇りを知る。

ロンドンでは「Flat Agency」でアパートを紹介された。その親切な対応に感動、起業の大きなきっかけとなった。

③#新生活

24歳で横浜から京都へ移住。

京都は「よそ者、若者」に厳しい風土がありつつも、努力する者には支援を惜しまない懐の深さがあった。この包容力と協力者との出会いが、ビジネスの基盤づくりと事業発展の源動力となる。

④#創業 #社会人

25歳でフラットエージェンシーを創業。

地域に貢献し、必要とされる会社を目指すという2つの基本理念を掲げ、賃貸仲介を主業務としてスタート。創業初期には数々の困難に直面したが、その挑戦と成功体験が企業としての基盤を築くこととなる。

⑤#社長として

1997年当時、建設省より発表された「21世紀への不動産ビジョン」を受け、事業方針を「まちづくり業」へ転換。

地域課題をビジネスチャンスとし、独自のビジネスモデルを確立。地域密着と創造的な発想で不動産業としての新たな成長を遂げる。

⑥#社長として

「まちづくり」には家主さんや地主さんの協力が必要との思いから、株式会社資産活用倶楽部を開設。

セミナーや会員交流を通じて、資産継承、利活用を推進とともに地域貢献の活動を展開する。

⑦#社長として

2006年の「住生活基本法」施行により、既存建物の利活用が促進される。

京町家などの伝統建物が資産価値の高いストックとして注目され、不動産業はこれらの活用により新たなビジネスチャンスを得る。

⑧#社長として

京町家体験施設「風良都」を開設。

伝統的な木造建築、畳の部屋、和風庭園を通じて京町家の魅力を体験し、学べる場を提供。京町家の人気が高まる一方で、老朽化問題に対応し、京町家の保全・再生活動に取り組んでいる。

⑨#社長として

「株式会社エフサポート」を設立し、留学生の家賃支払いサポートシステムを導入。

留学生が安心して支援を受けられるよう、未払い賃料を家主や管理会社に立替払いする仕組みを提供。

⑩#社長として

地域の交流施設「TAMARIBA」を開設。

幅広い年齢層が集まり、会話やワークショップ、イベントを楽しむ場を提供。

温かく包容力のある雰囲気で、地域の絆を深める空間を創出することとなる。

⑪#会長として

会長就任後、地域の地主さんの協力により「新大宮広場」を開設。

メインヤード、テラスデッキ、マルチガレージ、サブガーデン、センターハウスなど、多目的に利用できる複合広場として地域活動やイベントに貢献。

⑫#会長として

2020年不動産ビジョンでは「居場所づくり」がテーマとなり、まちづくり産業とともに創造産業としての役割を担い、次世代への継承計画を立て、新たな地域の暮らしを築くための挑戦を続ける。

地域の多様なニーズに応え、創造的な活動を通じて持続可能な発展を目指す。

 


 

  • この記事を書いた人

すずき すい

創業者オタク / FOUNDER’s FANPAGE 主筆 / 株式会社モクジヤ 代表取締役

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